つちのこの巣穴

未確認生物による、未確認な世界の記録。

スポーツジム

 今日はスポーツジムに入会してきた。本稿ではそれについてお伝えしたい。

 小学生の頃、私はスイミングスクールに通っていた。そのスイミングスクールはスポーツジムも併設していて、存在自体は身近だった。ジムに通いだしたのは中2の時で、当時私は水泳部だった。練習がない日に体力維持できる場所がほしかった。最初の頃は、子供という事もあって、態度の悪い利用者に詰られたりもした。

 高校に入り、勉強も忙しくなったのでジムは退会した。次に入会したのは大学1年の冬だった。今度のは下宿からほど近い阪急石橋駅付近にあるジムだった。大学に入り、目に見えて体重が増え、流石に痩せなければならないと感じたことが直接の原因だった。とは言いつつも、食事制限なく、ジムに通うだけで体重を落とすのは至難の業だった。結局、2年の夏になって留学に行くために辞めたが、大した変化はなかったように思える。

 そして次に入会したのが今回だ。大学のキャンパスの真北にあるライフスポーツKTVである。こちらのジムは、設備自体は古いものの、スタッフの愛想もよく、料金も大変リーズナブルだ。しかも今月はm、初め2か月の月会費と入会費を合わせて3000円というキャンペーンをやっていた。

 私がこのたびジムに入ろうと考えたのは、正直友人の誘いによるところがかなり大きい。自分ひとりでやるのは難しくても、誰かと一緒なら続けられるのではないかと考えたためだ、自宅からも近く、何より安いため、利用しやすいという理由もあるのだが、やはりわざわざこの時期にジムに通いだすというのは、それだけではない、正直、家から出る理由が欲しかったのかもしれない。某古本店のCMではないが。「ジムに行くと体がしんどい」が、「家にいると心がしんどい」のだ。

 以上、本稿ではこの度のジムへの入会について語った。ぶくぶく太ったゆでガエルみたいななりをした私でも、体を動かすことは多少なりともストレス解消になるのだから、人間とは元来行動的な生き物なのかもしれない。

 本稿はここらで終わりにしたい。ご高覧、感謝する。

 

不眠

 本稿では、私の睡眠事情について語りたい。

 こんな時間に記事を執筆していることから察されている読者も居られると思うが、このところ私はうまく眠れていない。寝つきはいいのだが、入眠から3~5時間で目が醒め易く、一度目が醒めてしまえば完全に覚醒してしまい、全く以て眠れなくなってしまうのだ。

 じっとしているのが嫌いな性分だから、目が醒めているのに布団で横になるのがこらえられず、思わずスマホタブレットを見てしまう。そして電気をつけ、何か食べるか飲むかして、仕事や勉強にシフトしてしまうのだ。眠れない日がそれなりに続けば体が勝手に寝てくれるので、取分け現時点では問題という訳でもないのだが、何分生活リズムが滅茶苦茶になるので、社会人になるまでに何とかしたい。

 おそらく原因は次の3つだろう。1つは、アルコールとカフェインの過剰摂取だ。私は成人してからほぼ毎日寝入りに酒を飲んでいたし(ここ2か月は節酒していたが)、前稿でも言及した通り、無類のコーヒー好きだから、これが睡眠を妨げている可能性は大いにある。次に、運動不足だ。私が寝られない日というのは、決まって殆ど、或いは全く外出しなかっただから。やはり肉体の疲労が無ければ、いかに脳が疲れていても眠れないのだろう。そして最後に、寝具の質だ。薄い煎餅布団ではベッドの凹凸をもろに感じるので正直寝心地があまり良くない。

 就活で夜行バスをよく利用していたため、睡眠導入剤は持っているが、正直多用すると耐性が付いてしまうので、できれば使用を控えたい。現に、前は一錠で眠りにつけた筈なのに、今では適正量の2錠を飲まなければ眠れない。その為以上の原因を解決するしか方法はない。目下考えているのは、酒を控える事と、日中にしっかりと運動する事だ。順次改善していきたい。

 以上、本稿では、私の細菌の悩みである不眠について言及した。睡眠欲は、食欲・性欲と並んで三大欲の一つなのだから、睡眠の質は人生の質といっても過言ではないだろう。私も早く満足した眠りを実現したいものだ。

 では本稿はこれにて終わることとしたい。ご高覧、感謝する。

京都観光

 東京で暮らす高校同期が、内定式の為この程関西へ来るとの事だったので、折角だからと京都を散策する事になった。本稿では、その様子をお伝えしたい。

 今回は伏見の酒蔵巡りをしようという事で、私の住む箕面から、途中石橋で同じ大学に通う友人と合流し、阪急で河原町へ。祇園四条から京阪に乗り換え伏見桃山で、東京の友人と合流した。まず向かったのは黄桜株式会社のカッパファクトリーだ。
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kizakura.co.jp

 ここでは、黄桜の顔とも言える河童と同社の関係についての展示がある。そしてお勉強の後は、隣の売店で日本酒のショットを試飲することができる(1杯100円)。私は純米大吟醸を戴いた。アルコール特有のえぐみは無く、軽やかな口当たりで非常に飲みやすかった。ここから専用のマイクロバスに乗って10分、次の目的地は、実際に酒蔵と地ビール見学ができる同社の酒蔵・伏水蔵である。

kizakura.co.jp

 土日で工場は休業中だったので、見学もそこそこに売店へ。同社は20年程前から地ビール醸造にも取り組んでおり、こちらではその出来たての地ビールを頂く事が出来る。私は副原料に米を使用した蔵のかほり(350円)を頂いた。キレの良い淡麗な飲みごたえを感じ、後に日本酒に似た微かな香りが引き立つ。非常に独特な味わいだった。酒蔵を後にし、再び伏見に戻る。次は京都を代表する酒造メーカー・月桂冠の酒蔵である。
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www.gekkeikan.co.jp

 入場料400円を支払うと、お土産の純米吟醸酒をプレゼントしてくれる。これが300円で売られているから、実質100円で入場出来る。ここでは見学の後に無料で利き酒を楽しむことが出来る。この日は、清酒2種とプラムワインの3つであった。

 ここ迄飲み続けで少し小腹が減ったので、月桂冠からすぐの鳥せい本店へ。日本酒に合うあてと焼き鳥が楽しめる。店内は酒蔵を改造して作られており、モダンな内装の中にどこかノスタルジーを感じさせる。ここで私は我慢できずビールを注文。焼き鳥に合うのはやはりビールだと私は思ってしまった。

http://www.torisei.com/shop/fushimi/
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 程よく酔っ払ったところで、京都に住む友人2人と合流する為に河原町に戻る。木屋町で偶然見つけた天ぷら居酒屋で飲み直しと相成った。

tabelog.com

 今日集まった4人はいずれも、高校時代から仲の良かった連中だった。今はそれぞれの道に向けて各々壁に当たりながらも奮迅しているとの事で、私はそんな彼らから明日からの活力を貰った気がした。そんなこんなで一行は最後の締めへと向かう。やはり京都に来たのだからと、私が提案したのが締めの抹茶パフェだ。
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www.giontsujiri.co.jp

 京都と言えば宇治抹茶であり、そのお茶屋が営む甘味処という事で、日中は大変混雑しているのだが、飲み終わりのこんな時間なので待ちなく入れる。私はいつものお気に入りである都路里パフェを頂いた。こちらのパフェは、甘味特有のくどさが一切なく、すぐ食べきれてしまうのが特徴だ。正直空腹時なら3杯くらい一気に食べてしまえるだろう。兎角胃袋も心も満タンになったところで、京都の2人と東京からの彼とお別れし、阪急にて帰路に就いた。

 以上、本稿では、友人らと巡った京都観光についてお伝えした。旧友とうまい酒を片手に、京都を満喫する。最高に贅沢なひと時であった。このような時間を与えてくれた彼らにはここで改めて謝意を示したい。

 では本稿は、これにて終わりとしたい。ご高覧、感謝する。

投資信託

 本稿では、投資信託について私の思うところを言及したい。

 私は数か月前から三井住友信託銀行でNISAを始めた。既にご存知の読者も居られると思うが、NISAとは小額投資非課税制度のことで、その名の通り120万円迄の投資に限り売却益と配当に係る税金が非課税になる制度の事である。元々は同行に勤めて居られる大学の先輩の勧めで口座を開設したのだが、以下の理由から積極的に投信を利用する事となった。

 1つ目は、実利的な意味合いである。銀行が超低金利時代を迎え、金を預けても大した利息が付かない昨今だ。今や普通預金のメリットといえば、箪笥貯金よりかは安全に資産管理できるだけマシ、といった程度のものである。私もメインバンクとしてゆうちょ銀行、アルバイト用の給与口座として地域の信用金庫を利用しているが、正直預金で儲かった経験など一度も無い。寧ろあるのは手数料ばかり取られた記憶だけだ。こうした状況で、折角資産を預けるのだから多少なりとも得になるものをと考えた。そこで手を付けたのが投信だ。少額資本で始められる投資としてはFXもあり、実際私もやってはみた(これについては稿を改めていずれ言及したい)ものの、継続的に運用益を出すにはかなりの労力が必要だと感じた。或る程度放置していても受託者が勝手に運用してくれて、且つ預金よりかは金になる、というのが投信の魅力である。

 2つ目は自身の浪費癖に因るものだ。恥ずかしながら、私は天性の浪費家で、財布に金があればあるだけ使ってしまう。そればかりか、何処でも下せるゆうちょをメインバンクにしているものだから、口座の中身も常時スッカラカンだ。投信は、一度買い付ければ売却にそれなりの手間がかかるから、これを利用し己の浪費に歯止めをかけようというのが狙いである。

 3つ目はかなり副次的なものだが、社会勉強という意味合いである。投資をするのだから、勿論政治経済による値動きが起こる。取分け、私が資金を投入しているのは外国債・株であるから、この値動きはより顕著だ。投資で多少なりとも儲けようと思うならば、否が応でも社会情勢に敏感にならざるを得ないのだから、社会人になる前の勉強にもなるだろうというところである。

 今月の仕送りを利用して(親から頂いた金を投資に充てるというと聞こえが悪いが、上記の理由からのことであるからお許し願いたい)、今日はNYダウのインデックスファンドを買い付けた。私はアメリカ政治を主として勉強しているから、それならば同国の未来に資産を託してみるかと考えた次第である。米中間の貿易問題がどれくらい尾を引くのか気がかりだが、先日のFRBの追加利上げから見て分かる通り、アメリカ経済の好調は今後暫く続くだろうから、問題はないだろう。

 以上、本稿では私が投信を始めた切っ掛けから、現在の投資状況について言及した。投資を賭博か何かと勘違いなさっている御仁が多く居られるからか、我が国ではまだまだ、大衆が投資を通じて資産管理するには至ってない。しかし、本来投資とは、己が信ずる人・物・未来に資産を預けるという、大変価値のある行為だ。自らの資産が、何処の誰の為に使われるのかが分からない銀行預金よりも、よっぽど人道的意義がある。NISAを通じて、投資がより一般的な資産管理の手段としてこの国に普及することを願って止まない。

 では、本稿はこのあたりで終わりにしたい。ご高覧、感謝する。

野球

 昨日は、プロ野球阪神対横浜22回戦を甲子園で観戦してきた。本稿ではその様子について言及したい。

 スタメン発表と投球練習を見ようと思い、友人と相談して早めに家を出たのだが、球場に着いたのはプレイボール20分前で、グラウンドではすでにチアによるパフォーマンスが始まっていた。ちなみに私はセリーグの中では横浜のチアが好きだ。友人は、横浜は若いのに可愛くないと宣っていたが、所詮グラウンドで踊るのだから顔の良し悪しなど、乱視の私には分かる筈もない。結局ダンスのキレがチアの本質だと思う。

 さて、そうして試合が始まった。1回メッセンジャーが無失点で抑えたので(いささか冷や汗を掻いたが)、ビールとあてを買いに行った。球場のビールは500~700円とまあ高いのだが、それでもなぜだか買いたくなってしまう。周りが皆飲んでいるからだろうか?兎角、球場で飲むビールには魔性の魅惑があるようだ。

 ゲームはその後、3回表でクリーンアップのソト・ロペスが2打者連続単独本塁打を打ち上げて2点先制。5回裏、負けじと2番大山が11号本塁打で横浜に追いつき、6回裏の梅野の好時打で勝ち越したものの、続く7回表、乙坂の好時打で同点へ。8回表、この日2本目となるソトの単独本塁打で再び横浜が勝ち越し、そのまま試合終了となった。CS進出をかけた14連戦の初戦、しかも相性の良い横浜戦での敗北にはかなり厳しいものがあるが、シーズン終了までは諦めず応援を続けたい。

 今回は初めて、外野ライト席での観戦となった。応援団の真正面ということで、流石に愚連隊の様な出で立ちの御仁がぞろぞろ出てきた時は恐ろしかったが、いざ試合が始まると皆楽しく観戦しており、なるほどこれがライトの雰囲気なのかと納得した。とりわけ途中、大山の2ランで阪神が追い付いた時の盛り上がりは凄かった。見ず知らずの老若男女が、一緒にバットを叩き合って歓喜する光景は、野球のみならずスポーツ全体に共通する醍醐味だと感じた。

 以上、本稿では昨日の阪神横浜戦の試合の模様について言及した。ただでさえ詰まった日程であるから、これ以上天候が荒れないよう祈るばかりだ。

 では、本稿はこれにて終わることとしたい。ご高覧、感謝する。

クソ映画研究会

 高校時代の部活の友人と、大学で久しぶりに会った。聞くと、22時から「クソ映画研究会」なる会合があるということで、昨晩は同研究会の定例会に失礼した。本稿ではその様子について言及したい。

 クソ映画研究会は、私の高校同期ら(彼らと私は同じ大学に通っている)が約一年前に設立した組織だそうだ。月に一度、会員の下宿に集まり、クソ(だろうと思われる)映画を批評し、本当にクソであるのかを検証する。この日は、AMGエンターテイメントという制作会社の作品に特化して見てみるという企画だった。会員らの話によれば、この会社はクソ映画を量産する、クソ映画界のパイオニアらしい。

 以下、私も彼らに倣い、評価をつけてみた。映画通でも何でもない門外漢の意見だが、何かの役には立つだろう。

人狼ゲーム(2013年)

【あらすじ】主人公であるごく普通の女子高生が、ある日突然誘拐され、シュミレーションゲーム「人狼ゲーム」を模した殺人ゲームへの参加を余儀なくされる。生き残るために誰かを殺さなければならないという極限状態の中で、少女は徐々に変わっていく。

【評価】構成 3.0/演出 1.0/ストーリー 2.5/演技 1.5/メッセージ性 1.5

【総合評価】 1.9

【総評】よくある監禁系サバイバルゲーム映画。私はこの手の映画はあまり見ないが、それなりに考えながら見れたので、退屈ということはなかった。ただし、間延びしたカットや不必要な描写が多々見られる、重要なセリフを役者が金きり声で叫ぶのでよく聞き取れないなど、改善点は大いにあると感じた。

 

・白い沈黙(2014年)

【あらすじ】9歳のキャスはある日、父親のマシューが目を離した隙に失踪してしまう。彼女は、児童虐待を行う組織の男の手によって誘拐されてしまったのだった。8年の時を経て、コーンウォールダンロップ両刑事が、キャスと思われる画像をネット上で発見し、事件が動き出す。

【評価】構成 1.0/演出 3.5/ストーリー 2.5/演技 4.0/メッセージ性 3.0

【総合評価】2.8

【総評】まず。時系列が滅茶苦茶で非常に分かり辛い。最初の30分はついていくのに必死である。そのくせ、全部見てみれば内容自体には大したひねりもなく、いったい何がしたいのかがよくわからない。誘拐犯の行動もコメディかと思うくらい滑稽で、シリアスさに欠ける。児童誘拐という重いテーマに対してナンセンスと言わざるを得ないストーリーである。

 こんなところであろうか。まあ酒を飲みながらワイワイやって見るには面白い作品だった。会員によれば、今回の映画は割と面白い方だったとのことで、本当のクソ映画は見ててイライラするレベルだというから、この世界もなかなか奥が深い。

 こうして、無事2作を見終えた。AMGエンターテイメントへの手紙を認め、明け方5時、会員らはそれぞれの家へと帰っていった。

 以上、本稿では、クソ映画研究会なる団体の集まりに参加した際のルポを綴った。クソ映画研究会という名前を聞いた限りでは、なんて悪趣味な集まりなんだと感じたものだが、よくよく考えてみれば、クソ映画と呼ばれる類のものというのは、こうして取り上げられなければ永遠に日の目を見ることなく人々の記憶から消え去っていくはずだったのだから、面白おかしく話題にするというこの活動も、ある意味で作品に対する供養になるのかとも考えた。来月には、クソ映画研究会1周年を記念し、クソ映画アワード開催するとのことなので、また参加したい。

 では、本稿はこのあたりで終わることとしたい。ご高覧、感謝する。

コーヒー

 本稿では、私のコーヒー好きについて言及させていただきたい。

 意外と周りの人間に知られていないが、私は無類のコーヒー好きだ。カフェや喫茶店に行けば必ずといっていいほど、コーヒーしか頼まない。多くの人間がなんたらマシマシフラペチーノとやらを頼む、シアトル生まれのあの店でもだ。別に甘いものが嫌いなわけではないが、コーヒー以上に頼む必要性を感じないのだ。

 もちろん家でもコーヒーを飲む。朝起きると、実家から持ってきたコーヒーメーカーで豆を挽き、湯を沸かす。これが日課だ。豆は近所の輸入食品店で売っている、業務用コロンビア100%だ。コーヒーの品種にはさしてこだわりがないが、ブレンドよりもストレートの方が雑味がなく、味がわかりやすい(気がする)ので好きだ。また、私はあまり酸味の強いコーヒーは好みではないから、南米系といったところである。

 一方コーヒーを豆で買うのには強いこだわりがある。これは私の持論だが、コーヒーはやはり飲む直前に挽くのが、香りが引き立っておいしいくなると思うのだ。レギュラーコーヒーやインスタント、あるいは缶コーヒーも特段まずいと感じるわけではないが、やはり一回一回豆から挽くコーヒーのうまみにはかなわない。

 次に、外で飲むコーヒーについて言及しておこう。私がいつも外で入るカフェといえば、サンマルクカフェである。なぜサンマルクかといえば、それは明確な二つの理由によるのだが、①低価格でそれなりにおいしい②喫煙席が広い、というものだ。正直マクドのコーヒーもそんなに悪くはないと思うのだが、喫煙席がないのが玉に瑕だ。コーヒーにはやはりタバコだ。紫煙をくぐもらせながら飲むコーヒーはそれだけで格段に美味しくなる。

 しかし、やはり高級なコーヒーというものもそれなりにうまい。一度就活で、新宿にある椿屋珈琲店という喫茶店(カフェという雰囲気ではない)に入ったのだが、コーヒー1杯980円という価格に仰天してしまった。周りを見渡すと、いかにも品のよさそうな壮年の紳士やご婦人ばかりで、なるほどそういう店なのかと理解した。せっかく来たのだからと頼んでみたところ、これまた品のいいメイドさん(アキバのあれではない。ちなみに私はアキバのメイドカフェの経験もあるので、それはまた別の記事にて言及したいと思う)が、フラスコみたいなポットからコーヒーを入れてくれた。そのコーヒーは、コクと香りが際立っており、さらに苦味と酸味が絶妙なバランスを保っていた。一体豆は何を使っているのだろうか。気になるところだ。ともかく、高いものにはそれなりに理由があるものだと改めて感じたのだった。

 以上、本稿では私のコーヒーとの付き合い方について言及した。実のところ、私はコーヒーそのものというより、コーヒーを飲んでいるその空間自体が愛おしい。思案を巡らせたり、誰かと談笑したり、読書に耽ったり、そうしたゆったりとした時の流れをコーヒーは与えてくれる。そんなコーヒーのある暮らしを、これからも大切にしていきたい。

 では、本稿はこのあたりで終わりにしたい。ご高覧、感謝する。