つちのこの巣穴

未確認生物による、未確認な世界の記録。

初めての記事

 初めて筆を執らせていただく。つちのこである。私は、ある国公立大学に通う文系大学生である。このたび、私がこのようにして筆を執ろうと思い立ったのは、いくつかの理由による。本稿はまず初稿として、これらについて言及し、このブログの趣旨を読者らにお伝えしたい。

 私はこのたび大学4年となり、大学生活もあとわずかとなった。長らく(といっても20余年だが)生きてきて、そろそろ何か自分の生きた記録を形に残したいと考えた。記録というと大げさだが、要は備忘録である。私自身が後から自分の半生を振り返る、あるいは私の身に何があった際に、他者が私の生き様を確認できるよう書きしたためるためのものだ。人の記憶は脆く儚いものであるから、こうして文字に起していくのには一定の価値があると思う。

次に、媒体について考えた。昨今SNSが氾濫し、ブログはいささか時代遅れの感もある。私自身も各種SNSを利用している。しかし、それらは基本的にコミュニケーションの手段であり。まとまった文章を綴ることは難しい。従って、記録という側面は薄れるだろう。一方で、紙などのアナログな媒体に記録を残すということもできただろう。しかし、この場合、紛失しやすく、極めて個人的な範囲でしか閲覧されないという欠点がある。前者については言うまでもない。後者については、拙筆が衆目の下にさらされることによって、より記録としての価値が高まると考えたからである。

 もちろん、人の目に入る文章であるから、それなりの覚悟と矜持を以て筆を執るつもりである。しかし、以上の様な動機がある以上、拙筆が、私の個人的な記録の域を出ないのは否めない。おそらく、私以外(もしかすると私自身も)読んでて面白いものではないのかもしれない。もし、それでも拙筆を面白がってご覧ずる稀有な御仁がおられれば、読者として一緒に連れ添っていただけるとありがたい。

 では本稿はこれにて終わりにしたいと思う。ご高覧、感謝する。