つちのこの巣穴

未確認生物による、未確認な世界の記録。

テレビ窓口での口座開設

 インターン先で給与口座を三菱UFJ銀行に指定されたので、早急に口座を作らねばと思ったのだが、平日は件のインターンで時間が取れないため、果てどうしようかと思索していたところ、テレビ窓口口座開設というサービスがあったため、利用してみた。

 このサービスは、通常銀行窓口でしか取り扱えない口座開設などの手続きを、テレビ電話による遠隔通信で行えるようにしたものだという。平日の窓口営業終了以降や、土曜日祝日の手続きが可能なため、平日になかなか時間の取れない御仁にとってはありがたい。

 インターネット上で事前に必要事項を記入し、本人確認書類と印鑑を持って銀行へ向かうと、ATMほどの大きさの筐体と椅子のある、施錠可能なブースがある。タッチパネルを操作し、受話器を取ると、画面の向こうにオペレーターの女性が現れる。オペレーターの指示する通りに、筐体内の所定の位置に本人確認書類を提示すると、彼女がそれを確認し、必要書類をこちらに送付してくる。後は事前に確認していた事項に同意し、署名捺印をして、筐体に中に設置する。すると自動的に書類が回収され、一連の作業は終了だ。手続き自体は20分ほどで終了した。

 機械に仕事を奪われるといわれて久しい今日だが、銀行の窓口業務というのもだいぶ様変わりしていると感じた。一昔前までは、銀行での手続きというのは煩雑なうえに、時間の制約もうけるという点で大変厄介なものだったが、このテレビ窓口サービスさえあれば、時間の制約に関しては解消されるし、一方銀行側も、オペレーターを数か所の拠点に集約することで、全国の支店に配置する人材を最小限に抑えることができる。非常に優れたシステムだと感じた。

 ただ一つ、このテレビ窓口システムに対してモノ申したいことがある。それは、受話器の必要性だ。筐体には受話器が設置されており、オペレーターとの会話は、この受話器を介して電話のように行われる。従って書類を記入したり、捺印をしたりとする作業の度に受話器を置くか、或いは説明を受けながら片手で作業を行うことになる。これが大変煩わしい。それならば、予めスピーカーとマイクを筐体に設置しておく方がよいと思うがいかがだろうか。

 いずれにせよ、口座は開設されたので後はキャッシュカードを待つばかりだ。簡単な手続きで済んでよかった。

 では本稿はこれにて終わりとしたい。ご高覧、感謝する。